【冬でも半袖】服装を巡る長男とのやりとりを記録してみた

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こんにちは、オオトリです。

11月も後半に入り、すっかり寒くなりましたね。

このくらいの季節になると毎朝勃発するのが服装を巡る長男との攻防です。

おそらく感覚過敏であろう長男は「半袖を着たい」と主張します。


・長袖は変なかんじがするから嫌だ

・本当は寒くても半ズボンを履きたいけど、まあ譲歩して長ズボンは履く

・だがトップスは半袖がいい!

・クラスで半袖の子はいる、俺だけじゃない



対する母は「風邪をひかれたら困るから長袖を着ていってほしい」と反論します。


・寒い日は長袖を着て暖かくするんです!

・腕だって乾燥してガサガサじゃん

・ていうか寒い日に半袖着てる子の母親って変な目で見られるからやめて



こんなかんじに毎朝言い争っているのですが、今年は私なりに落としどころが見つかったのでこの記事でご紹介していきます。

同じような悩みをお持ちの親御さんの参考になれば幸いです。


長男の服装について

まずは長男の服装について少しお話しします。

長男は基本的に一年を通して〈半袖+半ズボン〉か〈長袖フリース+長ズボン〉のどちらか二択です。

フリース2着の写真

▲長男お気に入りのユニクロのフリース。モデルチェンジしてしまったので今年はフリマアプリで購入しました。



ちなみに長袖フリースを着ても腕まくりしています。

本人曰く長袖は“変なかんじ”がするのだとか。

幼稚園に通っていたときも長袖の体操服を常に腕まくりしていました。

当時は私も「寒くないのかな」と思う程度であまり気にしていなかったのですが、長男の半袖半ズボンへの執着が気になり調べてみると発達障害の傾向がある子って半袖半ズボンを着たがることがよくあるそうなんです

あー、なるほどね。

長男はADHDの傾向があるのでこれに起因するのかもしれません。

冬に半袖半ズボンを着たがるすべての方には当てはまらないのでご承知おきください。



真冬になれば長男も長袖に上着を着ていきますが、季節が中途半端なこの時期は冒頭に紹介したような服装論議が繰り広げられます。

今までは無理やり長袖を着させていたものの10歳にもなると親の言うことは聞かなくなってきました。

自分の着たいものを着てこそこそっと出かけていくんですよね。

これって健全じゃないなあ。

私だって強制したいわけじゃないんだよ。

ただ人並みに季節に合った服装をしてほしいのです。

脱力感とやり切れなさと情けなさがこみ上げてきて朝から気分が沈む母。

毎朝こんなに落ち込むのも私の精神衛生上よろしくないので、今年はおだやかな気持ちで(ここ重要)長男に提案したことをご紹介します。

ベストを着せる

袖がある服を嫌がるならば。

袖のないベストを着せてしまえばいいんじゃない?

とひらめいた母。

長男に「ベストなら着れる?」と提案したところ、あっさり承諾して半袖の上に着ていきました。

ちょうど次男がベストを着ているのを目にしていたので、抵抗もなかったんだと思います。



まだ真冬ほどの寒さではないし、半袖1着よりは首元と体幹は温めているのだからちょっと安心。

我ながら現実的な対処法ではないかと自画自賛しております。


数値化する

そもそも「寒い日は長袖を着て」の「寒い日」の定義とはなんでしょう?

大人と子どもの体感温度は違うだろうし、つまりは大人の寒い日と子どもの寒い日は違うのかもしれません。

「寒いから」などの感覚的なことを伝えてもたぶん長男には伝わっていないので、見てわかる数値を共有することにしてみました。

天気予報のイメージ画像




具体的には日中の最高気温が15℃以下の日は長袖を着るという目安を決めました。

すると長男は朝天気予報を見て「今日の最高気温は12度か」と呟いて長袖を着ていたのです。

自分で文字や数字が読める年齢のお子さんなら試してみてほしい方法です。

第三者の意見を伝える

私の言うことは聞かない長男ですが、第三者の意見は素直に聞くみたいです。

親の「寒いから着て行け」より気象予報士(第三者)の「今日は真冬並みの気温です」のほうがすっと彼の中に入っていくのであれば、伝える役目は第三者に託せばいい。

ちょっと複雑な気分ですが、毎朝うるさく言わなくてよくなったし長男も長袖を着たのでよしとしましょう。

親の認識を改める

寒い日は暖かい服装をしてほしいのは前提としてあるんですが、「寒い日に半袖着てる子の母親って変な目で見られる」という気持ちが自分の中で大半を占めていることに気がつきました。

分析してみると、

「この寒い日にどうしてあの子の母親は長袖を着せないんだろう」と思われたくない

   ↓

いい母親でいたい・いい母親に見られたい

   ↓

いい人に見られたい

外面がいい私の思考のクセが出てきてしまっていたんですね。

いかんいかん。

これは私自身の問題で子どもに非はありません。

そういえば、小学生のころ真冬でも半そで半ズボンの男子っていたなあ。

あの子のお母さんも同じようなことを思っていたんだろうなあと数十年の時を経て共感するのでした。


見方を変える

長男が好んで着る服の枚数はトップス2着とボトムス2着の計4着です。

この2セットを毎日交互に着ていきます。

服の数をたくさん持っていたいというより、自分が気に入ったものだけを着ていたい様子。

これってミニマリスト⁉

私が憧れているものにすでに長男は到達していたのです。

なんてこと…!



この見方に気づいたら長男の選択を尊重しようと思うようになりました。

そして今まで私の理想を押し付けていたのかなあとも反省。

服装を巡る攻防が始まって4年、やっと落としどころが見つかったかなというところです。

まとめ

この4年間、基本的に長男は何も変わっていません。

変わったのは母親の私です。

ブレずに自分の主張を変えない長男と衝突することによって私のガチガチに凝り固まった価値観が広がり、子どもの主張を受け入れられるようになってきました。


あきらめともいうのかもしれませんが…。



ただ暑い日は風通しのよい服、寒い日は体を暖める服を着ることは生きていく上で大切なことです。

特に気温の変化が激しい現代は気温に合わせた服装を選択できるようになってほしいと思うのは親のエゴではないはず。

そんな知恵を子どもに伝えつつ、子どもの個性を織り交ぜながら毎日着る服を選んでいけるといいなと考える母なのでした。

【番外編】長男に通用しなかったこと

NGのサイン



服装についてあの手この手と考えてきた母ですが、長男に通用しなかった方法をご紹介します。

一緒に服を選ぶ

自分で選んだ服なら着るだろうと思って一緒にお店に行ったのですが、そこで買った服は着ませんでした。

着てみないと長男が言う“変な感じ”がしないのかどうかわかりませんし、そもそも彼は服に興味がないので見てないんですよね。

お店に行っても心ここにあらず状態。

で、結局親が決めてしまう。

本末転倒です。

あとは親の反省なのですが、長男に対して「これいいんじゃない?これでいい?これにしなよ」と一方的に決めつけていたかなあとも思っています。

他人の服選びってムズカシイ。


外に行って寒さを確かめさせる

朝冷えるのに半袖半ズボンを着ていこうとする長男とこんなやりとりがありました。

今朝は冷えるよ⁉ 外に出て確かめてきなよ、寒いから!

(ちょっと玄関出て) 涼しい〜♪涼しいから今日は半袖半ズボンね!

はあ?



なぜか寒いとテンション上がる長男。まったくもって謎です。

失念していましたが体感が違う子なので本人に確かめさせるのは失敗でした。


感情に訴える

「私はあなたが心配なの。寒いのにそんな薄着して、風邪をひかないか心配なんだよ」的な事を真摯な気持ちで伝えたことがあります。

こちらとしては「そうか、お母さんが心配するから長袖を着よう」と長男が思ってくれるかなあと期待したのですが、本人にはなにも響かなかったようで変化なし。

相手の感情を読み取ることが苦手な長男には通用しませんでした。


さいごに

白い花束の画像


今回は寒い日にも半袖半ズボンを着たがる長男とのやりとりをご紹介しました。

当初は「うちの長男には困ったな」とか「小学生の時クラスに一人はいたあの子が、まさか自分の子どもだとは…」と困惑もしましたが、今はこれもうちの子の特性と認められるようになってきました。

変なやつですよ、もう。

2024年11月26日現在、彼のパジャマは半ズボンにタンクトップ1枚です。

まあでもこれもこの子の個性なので。

元気に機嫌よくしていればもういいかなと思っています。

ご家庭やお子さんごとに悩みはあるとは思いますが、お互いが機嫌よく過ごせるよう落としどころが見つかるといいですよね。

その落としどころ探しにこの記事が少しでもお役に立てば幸いです。

また「うちはこうだったよ」「うちはこういう落としどころをみつけたよ」など教えてくださるとうれしく思います。

最後までお付き合いくださりありがとうございました。


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オオトリ
ひとりの時間をこよなく愛する二児の母。 ものぐさな性分なのでていねいな暮らしはできないけれど、自分が心地よく過ごすためのちょっとしたことをまとめています。